LVMによる論理ボリュームの作成
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Author: uncho
Linuxでマウントするボリュームに論理ボリュームを利用することによって、柔軟なファイルシステム管理が出来るようになります。 その、論理ボリュームを作成利用するのに使うのがLVM(Logical Volume Manager)にです。 LVMが無かった時には、パーティションを切ったHDDの領域が足りなくなると、別に用意したHDDにファイルを移動して、シンボリックリンクを張ってしのいでいましたが、LVMのおかげでオンラインでボリュームの増減が出来るようになって大変便利になりました。 今回、HDD増設を行った際の、論理ボリューム作成手順を記録として書いておきます。
以下、増設したHDDのデバイスファイルは/dev/sdcです。参考にされる際は、環境に合わせて読み替えて下さい。 また、HDDの全領域を利用する設定手順となっています。
1. HDDのパーティション作成
fdiskコマンドでHDDにパーティションを作成します。
これで、パーティション/dev/sdc1が作成されました。
2. 物理ボリュームの作成
作成したパーティションに物理ボリュームを作成します。
3. ボリュームグループの作成
上記2で作成した物理ボリューム上にボリュームグループを作成します。 物理ボリューム名は”vg01”としています。
4. 論理ボリュームの作成
先ほどのボリュームグループから論理ボリュームを作成します。 ここで、必要ボリュームサイズを指定します。ここでは500GBを指定しました。 論理ボリューム名は”lvol01”としています。
ここまでで、論理ボリュームのデバイスファイル「/dev/vg01/lvol01」が作成されましたので、通常の物理ボリュームと同様にmountコマンドでマウントすれば利用できます。