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Linuxでマウントするボリュームに論理ボリュームを利用することによって、柔軟なファイルシステム管理が出来るようになります。 その、論理ボリュームを作成利用するのに使うのがLVM(Logical Volume Manager)にです。 LVMが無かった時には、パーティションを切ったHDDの領域が足りなくなると、別に用意したHDDにファイルを移動して、シンボリックリンクを張ってしのいでいましたが、LVMのおかげでオンラインでボリュームの増減が出来るようになって大変便利になりました。 今回、HDD増設を行った際の、論理ボリューム作成手順を記録として書いておきます。

以下、増設したHDDのデバイスファイルは/dev/sdcです。参考にされる際は、環境に合わせて読み替えて下さい。 また、HDDの全領域を利用する設定手順となっています。

1. HDDのパーティション作成

fdiskコマンドでHDDにパーティションを作成します。

fdisk /dev/sdc
Command (m for help): n			# nを選択
Command action
e   extended
p   primary partition (1-4)		# pを選択
Partition number (1-4): 1		# 1を選択
First cylinder (1-121601, default 1):	# そのままEnterキー押下
Using default value 1
Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (1-121601, default 121601):	# Enterキー押下
Using default value 121601
Command (m for help): t			# パーティションタイプの設定
Selected partition 1
Hex code (type L to list codes): 8e	# LVMのため8eを指定
Command (m for help): w			# HDDのパーティションテーブルに設定を書込みます。
The partition table has been altered!
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.

これで、パーティション/dev/sdc1が作成されました。

2. 物理ボリュームの作成

作成したパーティションに物理ボリュームを作成します。

pvcreate /dev/sdc1	 		# fdiskで作成した/dev/sdc1を指定
Physical volume "/dev/sdc1" successfully created

3. ボリュームグループの作成

上記2で作成した物理ボリューム上にボリュームグループを作成します。 物理ボリューム名は”vg01”としています。

vgcreate vg01 /dev/sdc1
Volume group "vg01" successfully created

4. 論理ボリュームの作成

先ほどのボリュームグループから論理ボリュームを作成します。 ここで、必要ボリュームサイズを指定します。ここでは500GBを指定しました。 論理ボリューム名は”lvol01”としています。

lvcreate -L 500G -n lvol01 vg01
Logical volume "lvol01" created

ここまでで、論理ボリュームのデバイスファイル「/dev/vg01/lvol01」が作成されましたので、通常の物理ボリュームと同様にmountコマンドでマウントすれば利用できます。

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